黒酢で健康生活

黒酢酢は非常に歴史がある調味料の一つで、紀元前5000年以前から人類に有効活用されてきたものだと考えられています。この酢はその原料によって様々な種類があり、穀物酢や(純)米酢、果実酢、麦酢などバリエーションに富んでいます。世界中で愛されている調味料ですので、その地域特有の原料や製法を用いて非常に多くの種類の酢が利用されているのです。アジアでは穀物酒を利用する割合が高く、欧米では果実を利用した酢が多く使用される傾向にあります。この酢には共通して「酢酸」という成分が含有されており、これは殺菌効果など人類にとって非常に有用な効能を有しています。そのため、地域によっては酢は薬のような使い方をされることも少なくありませんでした。

さて、そんな世界中で愛される酢ですが、日本には弥生時代以降、大陸より伝来したとされています。古くから稲作文化があった日本では酢は米を使用したものが主流で、現在でも米や穀物を利用した酢が最も一般的です。日本のお酢にも色々な種類があるのですが、その中でも近年注目を集めているのが「黒酢」で、この原料も米(玄米)です。この黒酢は90年代後半から非常に健康効果が高いとしてブームになりました。近年の日本は健康志向が高まっている、という背景もあり、黒酢はすっかり日本中に浸透し、今や多くの人が知る健康食品となったのです。そんな黒酢ですが、元は南九州(特に鹿児島県福山町)で使用されていたお酢です。原料には大麦や玄米を使用しており、通常の穀物酢が黄金色なのに対して、黒酢は褐色をしています。南九州に伝わる伝統製法では壺(甕)を使用するため「壺酢」と呼ばれることもあります。通常の穀物酢は熟成期間を含めても数カ月程度で製造できますが、黒酢は1年〜3年、あるいはそれ以上の時間をかけて製造・熟成させます。黒酢が健康に良いとしてブームになったのはこの熟成期間が長いことで通常の穀物酢に比べて、含有する栄養価が非常に高いことが分かったためです。ただし、最近では製造法によっては数十時間〜数日で酢を製造することが可能になっています。とはいっても、やはり伝統製法で作られたものの方が含有する栄養価や味、風味などが高く、高級品となっており、健康食品などもこういった伝統製法を利用したものを使用し、それを売りにしていることも多いのです。

黒酢さて、黒酢と他の種類との違いは何と言っても含有されるアミノ酸成分です。黒酢は長時間熟成させることによってアミノ酸が非常に多く含まれる食品になります。クエン酸など他の身体に良いとされる栄養素の含有率も高いので、他の酢類を同量摂るのであれば圧倒的に黒酢の方が効率よくその栄養成分を体内に摂り入れることができるのです。また、この黒酢は製法や原料こそ違いますが、中国やイタリアなど世界中で愛されているお酢でもあります。黒酢の中には人間が体内で合成することができない必須アミノ酸が豊富に含まれ、またミネラルやビタミン、ポリフェノールなども含まれています。そのため、様々な効能があり、健康ブームの主役ともなったのです。90年代に始まった黒酢ブームですが、2012年現在も黒酢は健康食品の代表格となっています。そこで、ここではそんな黒酢をうまく生活に取りいれる活用法を見ていきたいと思います。黒酢をうまく活用することでより健康的、あるいはより快適な生活を手にすることができます。ただし、一気に大量の黒酢を摂取するなど、いっぺんに習慣を変えてしまうのは危険です。黒酢は比較的刺激が強い食品ですので、少しずつ生活に取りいれ、慣らしていくことが肝心。また黒酢を取りいれたからと言って、すぐ劇的な変化が訪れることはありません。黒酢は継続することで黒酢のもつ効能が最大限に活かされますので、黒酢生活を始める時には無理なく、継続可能なプランを立てましょう。